看護師の離職率

看護師の離職率について

看護師の離職率について

看護師の離職率と地域による離職率の差

離職率は、入職者に対する退職者の割合だったり、職員全体での退職者の割合だったり、曖昧なことがありますが、
日本看護協会をはじめとして、看護師が医療機関で働く際に用いられている離職率は

 

 

1年間の退職者数÷常勤看護師の数×100=離職率(%)
とされています。

 

 

常勤看護師の数には新人看護師も含まれています。

 

 

 

日本看護協会の調査によると、平成23年度の常勤看護師の離職率は10.9%となっています。5年前の平成18年度は12.6%ですから、年々離職率が下がってきているのが分かります。

 

看護師の離職率のグラフ

 

でも、下がっているとは言っても10.9%って多いですよね。1部署でスタッフ30人のところだと、毎年3人以上退職する人が出るということになります。
私の職場で退職する人の数を振り返って数えてみると、この数字はだいたい当たっているなと感じます。

 

 

現役の常勤看護師が94万人くらい(厚生労働省の平成24年データ)ですから、毎年10万人くらいが離職しています。
毎年新たに5万人ほどの看護師が誕生する一方、10万人以上もの看護師が離職し、6〜9万人くらいの人が転職・復職しているイメージになります。

 

 

日本看護協会のまとめでは、平成23年度(平成24年調査)都道府県別の常勤看護職員の離職率で特に高いのが
 大阪府(14.3%)
 東京都(14.2%)
 神奈川県(13.6%)
 兵庫県(13.0%)
 千葉県(12.5%)
 福岡県(12.5%)
 京都府(12.1%)
となっています。

 

 

逆に、離職率が低いのが
 島根県(6.0%
 岩手県(6.3%
 富山県(6.7%
 福井県(6.9%
です。

 

 

離職率が一番高い「大阪」と一番低い「島根」を比べると、ナントその差は2.4倍です。

 

 

病院の規模による離職率の違い

病院の規模による離職率の違いですが
300床以上で離職率が若干低いというデータがあります。

 

病院規模別の離職率のグラフ

 

一概には言えない部分もありますが
島根、岩手、富山、福井の300床以上の病院は、「働きやすい」「待遇が良い」などの条件が期待できるかもしれません。

 

 

この先、さらに少子高齢化が進み、必要な看護師の数は増える一方で新たな看護師の担い手が減ることが予想されます。
離職率は高いですが、看護師という職業は今後も「売り手市場」であるということが言えます。

 

 

新人看護師の離職率

上でご紹介しました通り、看護師の離職率は徐々には下がってきていて、平成23年度で10.9%でした。
では、新人の看護師の離職率はどれくらいなのでしょうか。

 

新人看護師の離職率

 

日本看護協会の資料によると、平成23年度は7.5%となっています。

 

 

グラフの通り、徐々に離職率が下がっているのが分かりますが、新人で働き始めて1年でやめてしまう人が7.5%ということは、100人の新人ナースの内、1年以内に7〜8人もやめてしまうということです。

 

 

個人的な事情でやめる人もいると思いますが、やはり過酷な勤務環境や責任の重さに耐えられずにやめてしまう人も多いのではないかと思われます。

 

 

ちなみに、退職を希望しても年度末まで待たされる方も多いと思いますが、その理由の一つとして「見かけ上の離職率を下げたい」医療機関側の思惑もあります。
退職を希望した新人看護師が年度末まで勤めて退職した場合、この方の退職は新人の離職率に含まれなくなるからです。

 

 

日本看護協会のまとめでは、平成23年度(平成24年調査)都道府県別の新人看護師の離職率で特に高いのが
愛媛県(11.2%
埼玉県(9.4%
大阪府(9.1%
広島県(9.0%
千葉県(9.0%
東京都(8.9%
佐賀県(8.9%
となっています。

 

 

逆に、離職率が低いのが
島根県(3.7%
和歌山県(3.6%
青森県(3.5%
奈良県(3.0%
鳥取県(2.1%
です。

 

 

やはり、東京・大阪・千葉は看護師全体で離職率が高かったですが、新人看護師でも離職率が高いんですね。

 

 

逆に島根は看護師全体でも、新人看護師でも離職率が低いことが分かりました。
これは想像ですが、きっと島根の病院は看護師が働きやすい病院が多いのではないでしょうか。

 

 

私も一度島根で働いてみたいです!

 



医療ワーカー

 

 

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